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zoom RSS 【ネタバレ】万能鑑定士Q 4巻

<<   作成日時 : 2016/04/25 20:59   >>

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耳が悪くなったことにより病院通いが発生してその副産物で本の消費が早くなっております。

全てじゃないけどほぼネタバレになるのでこれから読む方は注意してください


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特に重要なネタバレは黒にしたので反転すれば見れます。


今回の巻を読んで思ったのですが・・・
物語が始まる前から伏線が張られていた・・・みたいです。
いや、それだとちょっと言い方が悪いかも知れない。
著者にそういう意図がないとすれば、「自ら伏線を張った」というか「偏見に満ちた読み方をしていた」ってことなのかなぁ・・・と思いました。



今回は連続放火事件。
著者の過去作、ミリオンセラー『催眠』の主人公、カウンセラー嵯峨敏也が登場。

小笠原がしょうもない記事「昭和の鼠小僧次郎吉・上石玄」の記事を書く事でスタートする。
もちろんここで取り上げられてるから、事件に関係するんですけどね。

映画マニアの家が放火されたことから始まり、映画関係のお店の火災、展示会での火災が次々と起こる。
今回も渋々だが、警察が鑑定家として莉子のもとへ協力を仰ぐ。(というより勝手に捜査を進めている節もあるけれど。)また、事件の精神鑑定として臨床心理士・嵯峨敏也にも要請が入った。
毎回お馴染みの牛込警察署の葉山と今回登場した丸の内署の尾下が警察で調査を進める中、小笠原と嵯峨、凛田莉子の3人でまた捜査を進めていった。


これらの共通項は『ノストラダムスの大予言』という過去に放映された映画のポスターであった。
上映後、とある事情で闇に葬り去られた映画のため、ポスターの残部もわからず希少価値が高まっていることから、「ポスターを燃やすことで値段をあげようとした」だろうと考えることから始まった。また、少なからず反感を持つ団体が過去にいたこともあり、その線での捜査が進んでいくが、一向に解決に向かわない。


先回りして莉子・尾下・葉山・嵯峨の4人で監視していた密室でも火災がおきてポスターが焼失。

小笠原も、独自に取材を入れた新宿ゴールデン街の店舗で、ポスターを盗まれる現場を見る。
このとき犯人は走り去って、途中でポスターを燃やす。
また、その最中にタクシーにぶつかったため、交通事故自動記録装置による自動録画で結果的に犯人の顔も捉えることになる。
(・・・数日前実際に新宿ゴールデン街の火災があったときは店舗が密接していて消防車も入れないし鎮火が大変だったそうですね、ってことを思い出しました)


その後、事件は都内の範囲を超え、埼玉にまで広がっていく。

莉子は、最初の火事の被災者の知り合いでポスターを持っている人が居るとのことで、嵯峨とふたりでその自宅に情報収集に向かう。そこは愛知県であるはずが、そこでも火災が起きる。(行く先々で事件に巻き込まれるとかコナンかよ、そろそろ凛田莉子怪しまれるぞ・・・?)

ここで、もしかしたらとは思ったのだけど、「いや、そんなことあるはずないだろ」って、序文と葛藤することになりました、はい。



現場に残された暗号文らしきものは、「サイファの換字式」といって50音を別の文字に置き換えたシンプルなもので、シンプルだからこそ設定した文字の対比表が不可欠であった。(小学生の時に私もやりましたね、こういうの。)

また、あえて世間を混乱させないように『ノストラダムスの大予言』という作品名を伏せて警察が調査していたにも関わらず、報道が作品名の特定に成功したとの報告が入る。
これはNHKに知り合いが居る嵯峨が気づき、小笠原に伝え、警察署に証拠の原稿を持ってこさせた。


⇒実はポスターの住所を特定できない犯人が、残りのものをまとめて一気にもやす(炙る)ためにつくった偽装原稿であった。



しょうがないから先に警察が発表し、全国からポスターを集めて保管することに。

⇒偽装書類を作るのが得意な犯人の作戦に、小笠原はコマとして使われただけであったが、この紙質のせいで莉子が気づくことになる。



後日、莉子は集めたポスターの鑑定のため、一人で、しかも火災が起きにくいということで田舎の空家に通っていた。
そこへ犯人たちが駆けつける。
・・・衝撃の結末でしたね。



最後は小説だからこそできるトリックっていう感じ。
以下全貌。


犯人は「嵯峨」
途中から怪しんでいた莉子は、嵯峨にあえて「田舎でポスターの鑑定を一人でやらされている」という嘘の情報を流し、信頼しきっていると見せかけてその住所を教えた。
その住所は50音全てが含まれており、犯人:嵯峨が弟に知らせるために暗号を使うのを見据えた上で、そこから対応表を抜き取ったのだった。


実は、上石玄の子供3人が犯人であった。(弟と妹は腹違いであるため考えの違いはあったそうだ。)
偽造工作が得意な兄・上石慧が嵯峨の助手の池川として生活していて、さらに、凜田莉子の前には「嵯峨」本人となりすまして事態を俯瞰していた。
つまり犯人「嵯峨」=「慧」

昔、逮捕された父のせいで施設暮らしをした慧。逮捕前に父は家族に向けて「ポスターの裏にみかんの汁で盗んだ5億円の在り処」を書き残した。
父を恨んでいたが、5億円のため、妹と弟とポスターを炙っていた。(結果燃えていただけだった。)

結局、みかん汁はもう残ってないのか、ポスターすべて確認したがなにもなかったらしい。

結末としては「父親の宝探しに踊らされていた」だけであった。



前作も今作も実写化されてるとしたら嵯峨の顔でわかったんでしょう・・・。
でも言葉だけで見ると、読んでる時は全く疑うことができなかった。
また、仮に「催眠」を読んでいたとしても無理だっただろう。
犯人は性格も嵯峨になりすましていたのだから。

ちなみに作中では犯人の「嵯峨(慧)」に初めて会う前に、警察に提出してある嵯峨の偽装書類の写真(慧の顔)を確認してたため小笠原も莉子も気付けなかったそうだ。


途中で何度も怪しんだけど最初の序文で制されてるから「今までの作品の主人公が犯人な訳無いだろ」っていう思考が優ってしまうんですね。。


いやはや、毎回驚かされる・・・・
今回は暗号解読の手法と物語全てに踊らされてた感がすごい。


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